仮面ライダー改造比較論その3

仮面ライダーBLACKRXが放映終了して3年後の1992年にOVAで『真仮面ライダー序章』が製作された。製作したメインはRXでデザインに参加した雨宮慶太

謎の財団が運営する研究所で風祭真(石川功久、後に石川真)は父大門(石濱朗)の手により細胞強化の実験台になっていた。
しかし財団の目的は人体の強化ではなくサイボーグ兵士を作り出す事にあった。

更に研究者の一人の鬼塚博士(片岡弘貴)はバッタと人間の遺伝子を融合させ新人類を創造しようと目論んでいた。
財団の企みを阻止すべく行動を起こしたCIAの手により鬼塚博士は死ぬが、既に真の体はバッタの能力を持つレベル3の戦士に改造されていた。

そして、変身が始まる。真仮面ライダーはヒーローとしてではなく怪物に改造されてしまった人間の苦悩を描いた作品のためにヒーローとして描かれてはおらず、専門のバイクすら持たないライダーというよりバッタ男として存在した。

そのためにデザインもかなりおぞましくデザインされており、見る人によっては気持ち悪い作品である。その後続編も予定されてはいたが、結局はお流れになった。やはりデザインが気持ち悪すぎ。

翌年劇場版として製作された『仮面ライダーZO』は遺伝子工学の権威望月博士(ささきいさお)が人類を遥かに超えるネオ生命体の創造主たらんと悪魔的研究に明け暮れていた。
助手の麻生勝(土門廣)も実験台にされてバッタの遺伝子を生体融合されてしまい、奇怪なバッタ男にされてしまい麻生は望月博士の元から逃げ去り山中で冬眠に入った。

四年後、望月博士の創造したネオ生命体が活動を開始した時に麻生は謎のテレパシーに導かれ、仮面ライダーZOとして博士の息子宏を守って戦う。

翌年1994年に劇場版として製作された『仮面ライダーJ』はウルトラマン仮面ライダーのヒットを受けて製作された。
ライダー史上巨大化した仮面ライダーである。一時は宇宙から飛来したフォックマザーの怪人により死んでしまった主人公瀬川耕司(望月祐多)は地空人により、蘇生し妖精の力、『Jパワー』により変身し、仮面ライダーJとなり怪人たちを倒した後、フォックマザーに挑むべく巨大化して立ち向かいこれを倒す。
 
ここまでが改造人間としての仮面ライダーである。
Jの公開の四年後、仮面ライダーの作者石ノ森章太郎氏は享年60で逝去した。
その逝去の二年後、テレビ朝日やその傘下のASATSUが作者の遺族より仮面ライダーの版権を得て平成仮面ライダーシリーズを製作しだしたのは言うまでもない。

仮面ライダーシリーズも後期は機械的改造ではなくバイオ改造に近くなる。
BLACKもバイオ改造と言えるし、シンもそうだしZOもそうだしJもそうだ。
漫画家の長谷川裕一氏はシンはともかくZOを改造した望月博士は元はショッカーの研究者の一人ではないかと想像しているし、Jを改造した地空人はゴルゴムの三神官の良心化した姿ではないかと言う説を立ててはいるが定かではない。