サクラ大戦シリーズへの作品愛

今を遡ること18年前にセガが当時サターンというハードで発売した『サクラ大戦』はそれまでのゲーム感を見事に覆した。
簡単に言うとロボットアニメものとときめきメモリアル的な要素やシミュレーションゲームを融合させた作品だった。

原作は広井王子、脚本はあかほりさとる、キャラデザインは松原秀典(メインキャラデザイン原案は藤島康介)音楽は田中公平と考えうるだけで最高のスタッフで作られた。

時は架空の太正の世、江田島海軍士官学校を卒業したばかりの大神一郎(陶山章央)が、花小路伯爵の命を受けて帝国華撃団花組の隊長に任ぜられるところからこの物語は始まった。

待ち合わせの上野公園には仙台から上京したての少女、真宮寺さくら(横山智佐)が待っていた。これからさあという大神は何故か大帝国劇場(帝劇)に案内される。

着任届けを書いたあとで待っていたのは伝説の陸軍中将というより酔っ払い親父の米田一基(池田勝)
「かてえ挨拶は抜きにしてさっさとそれに着替えな。けっ、軍服のままじゃ堅苦しくてしょうがねえや。」と何故か大神はモギリ服を渡される。

そして隊長室に行く途中でフランス人少女の天真爛漫少女アイリス(西原久美子)と出会う。ここで選択肢次第では二人に案内されるかさくらだけに案内されるかに分かれる。

わけのわからないまま隊長室でモギリ服に着替えた大神を待っていたものは….。
まあ、これがサクラ大戦の最初の一幕である。 
その後、大神はロシア人と日本人のハーフでクールなマリア・タチバナ(高乃麗)や財閥のご令嬢の自称帝劇のトップスタアの神崎すみれ(富沢美智恵)と出会う。

戸惑いながらも自分の理想とかけ離れた世界に投げ出された大神は戸惑いながらも帝都を襲う黒之巣会との戦いに挑む。
途中で謎の中国人関西弁少女で発明や機械いじりが好きな李紅蘭(渕崎ゆり子)と出会ったり、琉球空手の使い手の桐島カンナ(田中真弓)と出会ったりする。

最初はかなりツンデレな態度を取られていたマリアとはある事件でマリアから『隊長失格』と呼ばれ、その後色々な事があり大神が覚悟を決めて敵のアジトに囚われたマリアを助けて漸く認めて貰ったりと、まあ、様々な人間ドラマがあり、隊員(団員)との信頼関係を築いて行く。

そして黒之巣会を倒した後に現れたのは真の強敵であった。基調な犠牲を払いながらも大神は帝国華撃団花組の仲間と共にこれに挑み、勝利する。

サクラ大戦はマルチエンディングでありどの隊員をパートナーに選んだかで様々なエンディングが見れる。

そして好評を得た一昨目から二年後にシリーズ最大の売り上げを記録したサクラ大戦2が発売される。
前作のデータを取り込んでいたらパートナーに選んだ隊員の回想シーンが描かれる憎い仕掛けである。(米田に誰が印象に残った隊員かと聞かれたときの答えの結果で)

そして選んだ隊員が大神を迎えに来るという事になっている。
そして、さくらとアイリスを選んだ時のみそのまま帝劇に入れる。

あとの隊員をチョイスした場合は事情があり、暫く帝劇を離れる仕掛けになっている。

そして、欧州星組の隊員が二人配属される仕掛けとなっている。
日本人とイタリア人のハーフで何故か日本人の男性を嫌うソレッタ・織姫(岡本麻弥)、殆ど感情を表さないレニ・ミルヒシュトラーセ(伊倉一恵)が加わりまた大神は苦労する羽目になる。

そして、いきなり帝都を襲ったのは以前倒した筈の敵だった。なんと正体はかって降魔迎撃部隊に所属し米田と同僚だった霊子甲冑の設計者の山崎真之介(家中宏)
何とか倒すもその後鬼の仮面を被った鬼王(野沢那智)が現れ山崎を殺害し、去る。

新たに帝都を襲ったのは黒鬼会であった。そしてその首領に君臨していたのは…。

2は少し話がハードな所がある。米田は二話の最後に陸軍省から出る所を何者かに撃たれて生死を彷徨う重傷を負う。
帝劇の資金が何者かにより止められてしまう。

大神が米田を見舞いに行ったときに捨て犬を庇って飛び出したときに陸軍将校と諍いになり大神がぶん殴られる。
その後現れた陸軍大臣の京極慶吾(神谷明)がさくらの父の真宮寺一馬(野沢那智)をバカにする。などのかなりの因縁が出来るなど、様々な人間ドラマが展開される。

のちに広井王子が『少し重くし過ぎた』と述懐してはいるが重厚でなかなかの味わいの深いゲームに仕上がっていた。
シリーズで唯一戦闘をしない回があるのが2である。

そして、黒鬼会との戦いを終えた大神はその功績で少尉から中尉に階級昇進し、その後巴里に旅立つことになる。
心通わせた帝国華撃団花組の隊員に暫しの別れを告げて大神は船上の人となる。

シリーズ最高傑作との呼び声が高いサクラ大戦3はハードがセガサターンからドリームキャストに変更され、部隊も巴里に移される。戦闘パートの操作方法が変わったのが特徴である。

船をマルセイユで降りて巴里北駅に着いた大神は、日本大使館の迫水典道(中丸新将)を呼び止めて自己紹介をしたのちに迫水に巴里博覧会のチケットを貰い、後で大使館に行くと言う約束で大神は博覧会に行く、そしていきなり車が暴走し、乗っていた人が怪我をする。

とりあえず病院へと大神が言おうとしたところを赤い修道服を着た不思議な少女エリカ・フォンティーヌ(日高のり子)と出会い、エリカが不思議な力で怪我人を治療した後にエリカが「神様が奇跡を起こしたのです。さあ、あなたも神様にお礼を。」と言った所で選択肢が分かれる。

まあ、何れにせよエリカとは仲良くなりエリカが教会に走って行ったのは良いがエリカは究極のドジであり、あちこちにぶつかった後教会に向かう。

昼間会った迫水に大使館で手続きをした後に大神は迫水にシャノワールに行かないかと言われ大神は行くことになる。
店内に入るとレビューが行われていて、その中にダンスをする少女が昼間会ったエリカだった。

ご期待に漏れずエリカは足を滑らせて転倒し、レビューはそこで終わりになる。
そして、大神はシャノワールのオーナーのグラン・マに出会いレビューの感想を聞かれる。ここでも選択肢が分かれる。

そんなこんなでシャノワールを出る前にグラン・マのメイドの一人のシー・カプリス(かないみか)にオルゴールを手渡され大神はそれを受け取りながら迫水が手配したアパートに行く。

巴里ではこのアパートが大神の普段住むところである。
そして、朝が来て何も食べていない大神はカフェに行くことになるが、ボーイが無愛想でガン無視するので注文できない。

そしてカフェを通りかかったエリカを呼び止めて一緒に朝食になるが、エリカは間違って大神のコーヒーを飲んでしまい「また注文しますね。」と言ったはいいが躓いて転びカフェをめちゃくちゃにしてしまう。

「またやっちゃった」というエリカの前に青い服を着た金髪の女性が現れた。
「なにをしている!」とエリカに注意をした後に大神と目が合い大神を睨み付ける。

エリカに「この男は⁉︎」聞かれると大神の名を出したので女性は「私の名はグリシーヌ・ブルーメール、ノルマンディの血を引く貴族だ。」と自己紹介をする。CVは島津冴子
大神に「この巴里になにをしにきたのか⁉︎観光か⁉︎」と聞かれるところでまた選択肢が分かれる。

まあ、そんなこんなで大神はエリカに街を案内された後に雨が降り雨宿りすることになり、エリカが自分の身のうちとこの力はやはり….。というと大神はそれは素晴らしいと思うよと言い遠回しに帝国華撃団のことを言ってわかりやすく説明した。


元気が出たエリカはやはりというかあちこちにぶつかりながら教会の側の寄宿舎に帰る。
まあ、色々なことがあり大神はエリカやグリシーヌと共に霊子甲冑光武Fに乗り、怪人と戦うことになる。

戦いの途中でサーカス団『シルク・ド・ユーロ』の一員のコクリコ(小桜エツ子)と出会いカルチュラ事件の後に巴里華撃団の一員になったり、グラン・マが直々に勧めた懲役千年の極悪人ロベリア・カルリーニ(井上喜久子)を仲間にしようとしてトラブルになった後に結局金を貰うということで巴里華撃団に入ることになる。

最後の隊員は、グリシーヌの家に居候している日本人女性北大路花火(鷹森淑乃)を加えて揃う。

しかし、寄せ集めで集まったために戦闘経験値が不足な故にチームワークに欠けるという弱点を帝国華撃団花組の隊員たちが入れ替わり立ち代り巴里華撃団を教育していく。

次々に怪人を倒したが、やがてはパリシィの怨霊の象徴と戦う事になりこれを破るというのが3の話である。

テーマ性や出来は良かったがイマイチ売り上げは下がった。
今回はここまでの説明としよう。後のシリーズについては後日語る事にする。