毎年四月に新刊が出る京都を舞台にしたミステリー小説の『珈琲店タレーランの事件簿』の主人公切間美星。
外見は幼いが歳はかなりいっており、頭脳は明晰である。
亡き大叔母が残した純喫茶『タレーラン』のバリスタで、実質は彼女がコーヒーを淹れている。
大叔父の藻川又次が経営を担当しているが大概若い娘をナンパしているか、居眠りをしている。
まあ、ナポリタンだけは藻川又次が作る活字だけだからわかりづらいが懐かしい味のナポリタンらしい。(後、アップルパイも藻川又次が作るがこれが絶品)
京都を舞台にしたミステリーはかっては山村美紗が得意としたが、山村美紗は殺人とトリックで和製アガサ・クリスティの渾名を取った。
この作品の著者は一切殺人を書かない。それは殺人ミステリーがちょっとという女性にもオススメ出来る。
殺人ミステリーばかりがミステリーではないから。
漫画だが『名探偵コナン』は人が死に過ぎ、1000人以上の犠牲者ってどう考えても異常である。
見せ方によりミステリーは犠牲者を出さずに書けるという見本なのでみんなに読んで欲しいミステリーである。
殺人ミステリー慣れした人には「こんな甘っちょろいのが読めるか‼︎」と言われかねないがバタバタ死人が出るミステリーばかりがミステリーではない。