今年は映画の話題から

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今や化け物級大ロングランヒットになっている新海誠監督作品の『君の名は。』(写真はヒロインの宮木三葉、cvは上白石萌音)

 

田舎に住む宮木三葉と、都会に住む立花瀧(cv神木隆之介)となんと入れ替わると言う山中亘の『おれがあいつであいつがおれで』の設定を盛り込みながら若者の揺れ動く心情を描いた作品である。

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まだ見てないので詳しい話はまだしたくないしネタバラシもやりたくない。

 

とにかく見てくれと言うだけは言える。昨年8月26日公開から今までロングラン上映で、デイリー一位に19週で返り咲くと言う偉業まで達成した。

 

ググっても『君の名は』を検索すると新海誠のものしか出ない。

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 こちらも『君の名は』なんだが忘れ去られている。(写真は倉田てつを鈴木京香)

一応NHKの朝ドラで1991年放映なんだがなあ。あまり話題にならなかったなあ。

 

後宮春樹役の倉田てつをよりもそれを目の敵にする布施博が印象深い。

 

布施博はうっとおしい奴だったな。まるで新井英樹の漫画『宮本から君へ』の主人公宮本浩のようで。

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これ、リアルで読んでたんだよな。不器用で生きるの下手な幸せ貧乏人宮本浩(モデルはエレカシの宮本)が、七転八起しながら自分の生き方を探すと言う話。あの頃のコミックモーニングは面白かったなあ…。(しみじみ)

 

暴力描写が多いのと、劇中にレイプシーンがあるので映像化は未だされてないが。

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こいつが原因だ、真淵拓磨、ヒロインである中野靖子を宮本が泥酔して爆睡しているのをいいことに靖子を無理やりレイプする場面は今見ても「こりゃアウトだろ⁉︎」の場面である。

 

まあ、これが原因なのかどうか知らないが靖子は妊娠してしまい、段々凄まじい話になるのだが、それ以上はネタバレになるので書かない。

 

あとは読んで確認して欲しい。太田出版から単行本は出ているし、電子書籍にもなってるからそれで確認して欲しい。

 

ちょっと話が脱線してしまったが、それだけ凄いと言うことである。

 

うちの母(78)は完全に旧作のそれだと思い込んでいたから。まあ、時代が違うから仕方ないんだが。

 

まだこの頃の倉田てつを仮面ライダーBLACKやRXの南光太郎イメージが抜けず本人は「どこへ行っても南光太郎とか仮面ライダーBLACKとか言われて辛かった」と後年零していた。

 

まあ、2年連続で主演した仮面ライダー俳優は彼一人しかいないのだから仕方ないところだが、それにRXが終わってから2年しか経ってないのもある。

 

その時は振り返らなかったらしいが子供が出来てからは変わり始めて見返しては涙したりすることもあってそれでディケイドでテレ朝やADKの出演依頼にも快諾し、南光太郎役で20年ぶりにRXとBLACKに変身するのだが。

 

まあ、詳しい資料や話は彼がオーナーのビリー・ザ・キッド東陽町店で分かる。あそこはまさに仮面ライダーBLACKとRXと君の名はミュージアムみたいなものだから。

 

映画といえば思い出すのは1981年春に母と一緒に難波で見た『エレファント・マン』(主演、ジョン・ハート、監督デビッド・リンチ)

 

あれは衝撃的だった。19世紀のイギリスに実在した稀に見る無惨な奇形人間ジョゼフ・メリック(1862-1890)の数奇に満ちた話を脚色して映画にしたものであったが、見せ方がホラー。

 

中々ジョゼフの顔を見せず、外科医の権威のフレデリック・トレベス(アンソニー・ホプキンス)が「興味があるから少し身柄を借りたい」と見世物小屋の興行主に言ってジョゼフを医学会の発表で公開すると言う形を変えた見世物扱いにしている。(ここでも顔は見せない)

 

漸く顔をみせるのはトレベスが、看護婦に「オートミールを運んでくれないか⁉︎」とジョゼフの病室に入った際に看護婦の「キャーッ‼︎」と言う悲鳴の後にジョゼフが漸く素顔を出すと言う演出である。

 

その後ジョゼフには高貴な身分の人や舞台女優であるケンドール夫人(アン・バンクロフト)が訪れ、ジョゼフのあまりの心の純粋さに感動し、「あなたこそロミオよ」と言う些か出来過ぎな場面すらある。

 

当時は13で子供だったからジョゼフの醜い顔が怖く見えてお話の解説すら出来なかったし、ジョゼフの奇形した顔はパンフレットにも載ってはいない。

 

そしてトレベスは看護婦長から注意を受けることに、「あなたのやっていることは見世物小屋の興行主のやることと本質的に変わらない」と。

 

そしてその頃にも悪い奴がいるもので、夜警の男が場末で好き者や娼婦などに金を出させて世にも醜い奇形人間のジョゼフを見せるという事をやりだし、ジョゼフの病室に夜警と好き者や娼婦が来て乱痴気騒ぎを起こすのだが、その時に流れる主題歌の音楽が迫力あるのなんの‼︎

 

キスをさせたりとか散々に辱めをした挙句に夜警はジョゼフに鏡をあてがい自らの顔を見せてジョゼフが自分の顔の醜さに恐怖すると言う、どう見ても映画の演出だろ⁉︎と言う場面で締めくくられ、ジョゼフの身柄は興行主の元に戻る興行主も夜警に金を出してなんとか取り戻す機会を窺っていたのだ。

 

そして夜警はその後ジョゼフをどこへやったと看護婦長やトレベスに尋問されるもまともに答えず終いには酷い目に遭うのだが。

 

ジョゼフを取り戻した興行主はイギリスでは、見世物は出来ないのでベルギーに渡るも見世物は不評で、ジョゼフの商品価値を見切るのだが見世物小屋の仲間がイギリスに帰る手筈をジョゼフに用意させ、ジョゼフはブリュッセルからイギリスに帰る。

 

ロンドン駅に着いたのは良いが、興味本位で追いかける子供たちに何とか逃げようとするジョゼフ、故意にではないが少女を突き飛ばしてしまい、少女の母親から「その男を捕まえて」と言われて群衆がジョゼフを追いかけ、トイレまで追い詰めてジョゼフの覆面を剥ぎ取る。

 

ジョゼフの奇形した顔が露わになりみんながざわつく中ジョゼフは叫んだ。

 

「私は人間だ!動物ではない‼︎」

 

騒ぎを聞きつけトレベスが駆けつけ、漸く身柄はロンドン病院に戻る。

 

この様な話は事実にはなく、リバプール駅で右往左往しているところを駅員に保護され、偶々ジョゼフがトレベスの名刺を持っていたのでトレベスが馬車でリバプール駅に来て身柄を引き取ったのが事実であるのだが。

 

まあ、映画ならではの演出なんだろうがやり過ぎだ。あんなにまで追い詰めて覆面まで剥ぎ取られるなんて物凄く本人の心が傷付く。

 

その後、ケンドール夫人の舞台に招かれて観劇をして、紹介まで受けるのだが、これも映画ならではのお話。

 

観劇をしたのは確からしいが大々的に紹介まではされてはいない。

 

劇から帰ったジョゼフはカテドラルの模型を完成させ、「出来た‼︎」と言った後に普段は三角座り(体育座りとも言う)で頭を支えると言う普段の寝方を敢えてせずに仰向けに寝ることをする。

 

そして夢の中にはジョゼフの亡き母メアリーが出て来て「神の時は無限、神の時は自由」と言って幕なのだが、事実はここでは言わないでおく。

 

最後の演出だけは良かったなとは今でも思えるし思う。

 

後の演出は今で見返すと腹立たしいことだったり、ありえないだろ⁉︎なあんまりな演出が多過ぎる。

 

まあ、デビッド・リンチが製作する映画はまともでない演出が多いからそれにケチをつけるのは大人気ないとは分かってはいるが。

 

ヒット作だからこういう分析も出来る。マイナーな映画ならここまでは分析できないからな。

 

その二番煎じだかどうかは知らないが1984年に『マスク』(主演エリック・ストルツ、監督、ピーター・ボグダノビッチ)が公開された。

2200万人に一人と言う奇病ライオティニスに冒されたロイ・デニス(1962-1978)の短くも激しく生きたお話を描いている。

 

勿論事実とは変えてあり、母親がドラッグ中毒のあばずれに描かれている。

 

劇中にブルース・スプリングスティーンの軽快な音楽が流れているためにあまり陰惨な感じはなく、ロイ・デニスは最初はバカにされるも、段々認められて有名人になり、目が見えない少女と恋に落ちるとか、母親の遊び癖になやまされるとか、ロイ自身の持病の頭痛が起きるとか色々あるのだが、エレファント・マンのような鬱展開は全くなく、清々しささえ感じさせる。最後はロイの死で締めくくられてはいるものの後味は悪くはない。 

 

やはり19世紀のイギリスと20世紀のアメリカでは舞台背景が違うと言うのもあるが。

 

まあ、演出の仕方もリンチほど酷くはなくあれならまあ許せるし見ても腹は立たないし寧ろ清々しささえ感じさせる。

 

エリック・ストルツは実は『バックトゥー・ザ・フューチャー』の主演争いでマイケル・J・フォックスに負けてこの映画に回ったわけで、その後も『ザ・フライ2』に主演したり、『メンフィス・ベル』にも主演している。

 

まあ、映画にも色々あるのであり、演出の仕方により同じ扱いが全く変わってしまったりするのである。

 

これは漫画でも小説でも同じだ、色々見てどう言う演出が一番良いのか分析する必要性があるな。

 

あまりにもあんまりだと『家なき子』や『明日、ママがいない』の野島伸司みたいになってしまうし難しいところだ。

 

目指すところは花登筺(1928-1983)なのだが。