今年の『HUGっと!プリキュア』がかなり攻めた内容なのはよくわかる内容である。
歴代のオマージュとも取れるコマがあったりする。
もちろん最初に出て来た三人は充分に個性派
歴代主人公で一番背が低い、頑張り屋だが、失敗が多い、どちらかといえばアホの子。特筆すべき点はない。卵料理が好き。家族構成はホームセンターの店長の父森太郎と雑誌ライターの母すみれ、あまり歳が離れていない妹ことりがいる。
ロングヘアにお団子的な髪型はデレマスの島村卯月を連想させるが、性格は普段は誰にでも優しく、成績優秀と言うあまり敵を作らない感じも実は負けず嫌いの面を持つ。元は子役、母れいら(cv岡本麻弥)は大女優、って岡本麻弥さんってサクラ大戦2からのレギュラーのソレッタ織姫…父が主夫で家事を担当、激辛もの好き。
輝木ほまれ(cv小倉唯)ことキュアエトワール
金髪ショートカット(元はポニテ)かっては花形フィギュアスケート選手だったが、ジャンプの失敗で転倒し、足を怪我してそのトラウマからスケートから遠ざかり、授業もさぼりがちになる。性格はクールでドライ、理屈の合わないことには毅然とした態度を取るなどかなり信念が強い反面かわいいものには弱い。
トラウマからかしばらくは態度がよそよそしかったりしたり、トラウマのせいでプリキュアになり損ねたりするが、やがてそれを乗り越えて晴れてキュアエトワールとして覚醒し、戦うことになる。
これだけでも中身が濃いが、ハムスター型妖精でイケメンの人間体を持つ関西弁キャラのハリー(cv野田順子)や、妖精の赤ちゃんのはぐたん(cv多田このみ)がいたりとかなり濃い、子育ても要素に含まれている。
敵のクライアス社もかなり個性的、プレジデント・クライが取締役兼社長だが正体不明。
幹部のリストル(cv三木眞一郎)かなり冷徹な性格、三木眞一郎ってサクラ大戦2の天笠士郎や『ばくおん!!』の鈴乃木凛のバカ親父とかの人
主に攻撃を行うのはクライアス社のあざばぶ支部であり、ダイカン(cv町田政則)が取り仕切っている、部下は最初はチャラリート(cv落合福嗣)がいたが、プリキュアとの戦いで浄化され、なぜかYouTuberに転向してしまった。ってヒカキンか!
次に出て来た少女アンドロイドのルールー(cv田村ゆかり)事務的な仕事は全部こなすのに身分はバイトで、チャラリートなどに後始末を押し付けられることはしばしばあった。ルールーについての記述は後で詳しく述べる。
どう見てもジュリアナ東京のお立ち台ガール風のパップル(cv大原さやか)まんまノリがバブルで、ジュリアナ扇まで持っていて衣装がボディコンとこれでもかとバブル臭を漂わせるキャラで、ルールーに残業を押し付けることも屡々あった。
この三人は人間の悪い感情のトゲパワーを集めてオシマイダー(cv吉田ウーロン太)を生み出すことが可能である。(掛け声は発注、オシマイダー!)
毎回毎回プリキュアに浄化されるのだが元は人間の持っているイライラや腹立ちを利用している。その設定だけでも秀逸である。
さて、ルールーに対して述べる、最初は科学的な分析から冷静にオシマイダーを出現させ、自らはUFOに乗りその姿を現さなかった。
そして、もっとプリキュアの情報を得るために野乃家に侵入すべくはなやことりの母すみれに偽の記憶を刷り込みまんまと野乃家の居候になる。(名目は知り合いの留学生)
最初ははな=エールや、さあや=アンジュ、ほまれ=エトワールの情報収集が目的だったが、やがてはなやその他の人たちとの触れ合いの中で本来持ち合わせない心と言うものが発生し、
やがてはプリキュアに憧れをもつ愛崎えみる(cv田村奈央)と出会う。
そこで今まで聴いたことのない音楽に触れて不思議なことが起こった(なぜに仮面ライダーBLACKRX)
えみるの兄正人(cv霜月紫)が「女の子はギターを弾くものではない!」と、ギターに反対したときに初めて怒りの感情が芽生える。
それがこの時の顔、可愛い膨れっ面である。
その後もほまれのプリハートを盗むことに成功したが、パップルの命令に背きほまれに「行きなさい!プリキュア!」とプリハートを返す。
その裏切り行為が認められる筈がなく、パップルの攻撃はエールに向けられるもそれを庇い、機能停止するほどの衝撃を食らう。
その後、ハリーは「俺らは騙されてたんや!あいつはスパイやったんや!」とはなと言い合いになり、互いの意地の張り合いになったりするのだが。
その頃、ルールーはあざばぶ支部に回収され、過去の記憶を削除されていた時にリストルが、「戦闘用にしてはどうか?」と、試作段階の強化アーマーをルールーに装着させることを思いつく。
切り札として使う筈だったが、何故か勝手にルールーが出撃してしまう。
そして、はなたちに姿を見せるがそれは強化スーツを着た姿で、やがて強化アーマーを装着し、はなたちに立ち向かう。
ほまれは「変身するよ、このままじゃ話も出来ない!」とはなに変身を勧めて三人は変身し、ルールーたちに対峙する。
圧倒的な力で向かうルールー強化アーマーってこれはガンダムなのか的な感じっぽいノリになる。
冷静な分析をしながら有利に戦うも、プリキュアたちにとどめを刺すのに躊躇ったような動きになったりと、高みの見物をしていたパップルの意に反する戦いをするルールー。
やがてアンジュとエトワールの攻撃を受けて、ルールーの強化アーマーはあっさり砕ける。まあ、試作品に近いものだったしなぁ。
その後ルールーは「私に近寄るな!来るな!」と言いトルネードを発生させて近寄らせないようにするが、アンジュとエトワールの力を借りてエールはルールーの居場所に近づく。
ルールー「来るなと言っている!」
エール「そんなの無理だよ!」
ルールー「もうわかっているんでしょう?私がスパイであったことも、あなたの母に偽物の記憶を刷り込んで近寄ったことも…」と、ガチの対決でエールに迫る。
ハリー「まさか自分を責めとるんか?」
ルールー「私はみんなを騙した」
エール「騙されてなんか、ない!私がそう思っているからそうなの!」
ガチのパンチのやり合いはフレッシュプリキュア!のキュアピーチ対イースを思い出すんだが。(オマージュだったのか?)
ルールー「本当に胸が痛いの!」
エール「それは私も同じだよ、体よりも胸の方が痛いんだよ」
がっくり崩れ落ちるルールー、そこに這い寄るはぐたん
はぐたん「ヨシヨシ」とルールーの頭をポンポンと叩く
顔を上げたルールーはまるで産まれたての赤ちゃんのように号泣した。
その時にルールーの目にハイライトが入った
パップル「何泣いてんのよ!さっさと攻撃しなさいよ!」
号泣していたルールーは重砲をパップルに対して撃つ
ルールー「去りなさい!私はもう意のままに動く機械人形じゃない!」
アンジュ「帰った方がいいですよ」
エトワール「お仕置きされたくなきゃね!」
パップル「か、帰るわよ!」
あっさり逃げたパップル。
触れ合う内に心が芽生えたルールー、もうクライアスの機械人形ではない。
はな「おかえり、ルールー」
ルールー「ただいま」
しかし、その一部始終をえみるが見ていたからたまらない、正体がバレてしまったのだ!
えみるは実力行使とばかりにはなたちの通う中学校に乗り込み、呼び出した挙句正体ばらしをしようとするも、ルールーの素早いダッシュですんでのところを逃れる。
まあ、後で三人やルールーに一部始終を見ていたことを明かすのだが、内部機密だと敢えてえみるに釘をさす。バレたら活動しにくくなるからである。(お約束)
ルールーのその後の心についてのことのシステムエラーで倒れる笑いの場面があったり、またも現れたパップルがルールーに対して「所詮あなたはこちら側の人間、心のない機械人形よ!」と、ルールーを煽るがえみるが「あるのです!ルールーには心があるから悩んだりするのです!」と更にルールーの心が満たされていく、パップル「オシマイダー!こいつらも踏み潰してしまいな!」と言った時にエールたちの反撃に遭い「ブットビー!」というパップル。
そしてオシマイダーは浄化されるのだが、またもデザイナーのスランプが原因とは。
そして、えみるはギターでルールーと木の上で歌い始めてやがてルールーも歌いそのままエンディングに流れると言う特殊な回だった。
それを見ていたほまれのフィギュアスケート選手時代の知り合いの若宮アンリ(cv染谷俊之)が「悪くないね」とえみるとルールーの写真を映すって盗撮だろ〜!
そして、次の回はファッションショーの回ではルールーがえみるを応援したりする。初期とは別人のルールー。
極め付けはこれ、初代オマージュとしか思えないえみるとルールーの一発芸!
『二人はプリキュア!』と言うよりもなんかもう身長的に『ポプテピピック』みたいなんだが。えみるがポプ子に、ルールーがピピ美に見えてしまう。
ファッションショーでは何故か男の若宮アンリがドレスを着て倒錯的な感じを見せるのだが。
(大体アンリ自体ギャル男)
そこに通りすがりの幹部の一人でクライアスの新たな幹部のジェロス(cv甲斐田裕子)が現れて友情とかをバカにする発言(お約束)をして行くのだが。
まあ、チャラリートやルールーが離脱し、パップルもアテにならない今又新たな幹部が来た。
ルールーですら知らないらしい。まあ、部署が違えば見る機会がないから仕方ないし、もう、クライアスとは縁が切れたし。
昨年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』はなんだったのか?的な内容の濃い今期の『HUGっと!プリキュア』なんだが、かなり気合い入ってる。
15周年記念作なのもあるが、内容濃すぎで往年のファンが唸るものに仕上がってる。
キャラデザインが、YESプリキュア5やYESプリキュア5GOGOや、スマイルプリキュア!の川村敏江さんだったからもあるのか?
いずれもヒットした作品だし、内容がかなり攻めている。
クライアス社も濃いキャラだらけでかなり楽しめそうだ。