franky202's diary

徒然なことを徒然に書くブログ

二次創作恐るべし

我らが同志である『第一形態まぐちゃんねる』のUP主が一年4ヶ月をかけて創作した新サクラ大戦二次創作作品『新サクラ大戦後日譚神崎すみれ物語』がこの度完結した。

 

読み初めは降魔大戦により神崎すみれのみが残され他のみんなは幻都に旅立つと言う場面から始まる。

 

サクラ大戦の場面で過去の神崎すみれの「わたくしを置いていくなんて絶対に許しませんわ、お願い!一人にしないで〜!」と言うコマからよくあれだけの壮大な物語が創れたなあとオレはまぐ氏に敬意を表する。

 

歳も一つ下でほぼ同年代なのにも関わらず、仕事持っていて既婚者で子供もいると言う家庭の世帯主と言う足枷がありながらここまで創作する人をオレは知らない。

 

他にもいるかも知れないが、彼は金城哲夫市川森一上原正三には及ばないまでも素晴らしいストーリーテラーだと思う。

 

今のゲーム業界に一番欲しい人材ではないか?オレの思うところでは坂口博信以上の大器であると断言出来る。

 

まあ坂口はスクウェアに飼われていたしがないライターに過ぎなかったからな、フリーランスなまぐ氏と比べるのは失礼過ぎる。

 

まあ、だからスクエニファイナルファンタジーⅦリメイクを発表しているのだろう、基本筋は変えずもエピソード付きで。

 

そんなものになんの新しさもない、オリジナルをクリアした者からすれば「何を今更」だし

 

今の人にもピンと来ない人もいるだろう。衣裳マイナーチェンジをされたキャラも居ればユフィみたいにルーズソックス着用キャラもいる。

 

今はコスプレ以外では見かけないルーズソックスに「は?ダッセーな」と思う今のプレイヤーも居るはずである。

 

時の流れとは残酷で無慈悲なものである、いやこれは『サクラ大戦4』のEDの『君よ花よ』の大神一郎(cv陶山章央)からの朗読の受け売りだが。

 

あの曲や詞は流石広井王子田中公平だと思うし、とりま急いで作ったサクラ大戦4を締める曲に相応しい。

 

まあ『ゲーム批評』(廃刊)には「散れなかったサクラ」と比喩されてはいるが、「ゲーム批評なんてカスが読むクソ雑誌」と言った人もいたし。

 

まあ、4までは良いんだ、素晴らしい世界観で統一されたから、Ⅴは明らかな尺不足の失敗を広井王子らしくないやらかしをやっている。

 

ドリームキャストを失ったセガは筋斗雲を失った孫悟空みたいになってしまったのか?

 

2003年に1リメイクをPS2でやった『熱き血潮に』から始まるサクラワールド計画、『サクラ大戦3』の移植は嬉しかったが、ドリームキャスト版やってないんで、Ⅴはその前のエピソード0から気合い入れて出したにも関わらず予定したような売り上げには達しなかった。

 

それに落胆した広井王子はその2年後にニンテンドーDSで『君、あるがために』を最後にサクラ大戦関係から離れた。

 

でもファンの中ではまだ完結してない物語だったのをそれから11年後にセガがリークした際に復活させて欲しいタイトルが『サクラ大戦』だったがために

『新サクラ大戦』であり、同時進行でソシャゲの『サクラ革命』も企画されていた、この作品は姉妹作だったのがわかる。

 

まあ、出した結果は予想以下の売り上げに終わったのだが、単独開発ではなく他の会社の力を借りていたらもっと良いものが出来たのではないかと思う。

 

広井王子が監修していたサクラ大戦時代にもREDやオーバーワークスがついていたように、サクラ革命にもディライトワークスがついてなければ良いストーリーにならなかった気がする。

 

ゲームシステムには難があったがストーリーとか設定は良かっただけに。

 

もし新サクラ大戦2やサクラ革命のリブートを作るならば自社だけではなく他の会社の力も借りるべきである。

 

話が神崎すみれ物語からゲームの方に逸れてしまったから訂正。

 

降魔大戦で愛しき仲間たちを失った神崎すみれは嘆き悲しみ、以降ショックから立ち直れず、退院時に帝劇のある銀座に行くも帝劇はあったが所々壊れて誰もいなかったのを見て落胆する。

 

そしてその後あちこち両親が温泉や他のところに行かせるも、すみれの心は壊れており、反応は薄い。

 

夜になると眠れない、そしてすみれは夜の銀座の如何わしい店GO GOクラブに繰り出す。

 

そこで飲めない酒を煽り気を紛らわすことで寂しさを埋めようとするも、満たされることはなく、そんなある日についにすみれは嘔吐して倒れ、見かねた店の主人から叩き出されて出禁にされてしまう。

 

「おい、てめえ、金払いが良いから見逃してやったがもう堪忍袋の緒が切れた!毎回掃除するものの身にもなって見ろってんだ!」と痛罵される所はこの経営者もすみれが金ばら撒いたから我慢してやったけど度々嘔吐するのを見てたまりかねたのだろう。

 

確かにああいう商売をする者の身になればすみれは金払いは良いが必ず嘔吐する傍迷惑な客と見做されても仕方ない。

 

通行人にも気味悪がられたり終わってるとか言われて自嘲で笑うすみれ、なんともリアルな描写だと思った。堕ちるところまで堕ちるとはこう言うことなのか?

 

結局フラフラ歩いたすみれは帝劇の前で眠ってしまい、その後誰かが築地署の前にすみれを運んだために神崎邸に電話を入れることになり身柄を神崎家が引き受けるのだが。

 

四話の冒頭はすみれの父重樹がすみれを引っ叩く場面からスタートする。

 

それまでの自分のやって来た罪、助かった命をドブに捨てるような真似をするすみれを叱責したのであるが、すみれはただ黙って聞くしかない。

 

両親や家の恥になるような真似をしでかしたのだから、その後すみれはいたたまれなくなり家を飛び出しまた銀座にいた、今度は飲み屋ではなく普通の食堂。

 

そこでは昨日GO GOクラブに出入りしていたチンピラが馴れ馴れしくすみれに構う。

 

あまりにもうるさいのですみれが激怒して持っていたリンゴジュースをチンピラの顔にぶっかけるも、それ以上の抵抗は出来ずにチンピラの言うがままになりそうな危機一髪を助けたのは!浅草を本拠地にする歌って踊れるギャング団ダンディ団だった。

 

団耕作、西村ヤン太郎、ベロムーチョ武田が現れ、団はちんぴらの狼藉にパンチで待ったをかけた。

 

団「嫌がる女を攫うのには感心しないなあ」

チンA「うるせえ!お前らには関係ないことだろうが!」

 

団「関係ない?大いにあるね、今お前らが攫おうとしている女は帝劇のトップスタア神崎すみれ嬢だぞ!いい加減気づけよ!」

 

チンピラ達は「あの帝劇のトップスタア神崎すみれだと!そうなれば下手な真似したらオレたちゃただでは済まないな」と気づく。

 

そしてチンピラ共からダンディ団はすみれを救い出すのに成功し、団が「なんだったら表でやり合って二度と見れない顔にするか二度と歩けなくするかのどちらか?いや両方もあり得るなあ」と脅し、チンピラの子分がダンディ団は喧嘩上等の連中で負けなしと言う事実を聞いて三人はビビって逃げる。

 

しかし店の近くに警察が来たためにダンディ団はすみれを西村が背負い狭い道を抜けて裏路地まで来る

 

そこで団はすみれに「どうしてしまったんですかい?」と聞きながらも無理に理由を聞くわけでなく諭すように「女が酒を飲む時は道理があって男と上手く行ってないか、やることがないかのどちらかときまっていましてね。」

「あんたのことだから男の線はないとして、やることがないからではないですかい?」と言って図星を指されたすみれは「酒を飲めばそれ以上の虚しさに襲われる」とか役に立つことを団から聞く、そして

「自分にはやることや仲間から託されたことはないか」と思うようになり、後日、ダンディ団の本拠地の浅草に出向いて色々な話を聞く。浅草凌雲閣が化け物(降魔)に潰された時はみんなが泣いていたことも。

 

そしてその子分西村から団に襲いかかった愛しい人菊乃を亡くした悲劇を聞く。

 

菊乃は凌雲閣のエレベーターガールで降魔が襲いかかった日も逃げ遅れた人を助けようとして降魔に襲われ真っ逆さまに落ちて観光客共々死亡したことも

 

団はその話をした西村を最初は睨むも「まあ、いいさすみれさんにならな、いいさ」と許す。

 

そして、団は菊乃への熱い想いは消えていない、墓を立てたら自分もそこに入るとまでの覚悟も聞く。

 

浅草では大人だけではなく子供たちも頑張って生きていること、それを見ていたら自分達も頑張らなければと思うと話して、「凌雲閣は潰れましたが帝劇はまだあるじゃないですか」とすみれが真にやるべきことを諭す。そしてすみれは帝劇再建と言う使命と、仲間から託された言葉を聞いて鉄の決意で帝劇前に立ち敬礼し、帝国華撃団の旗を振る。

 

帝国華撃団は死なず!」と言う意志の現れである

 

それからは再建においての話や、本格的再建に中島親方やダンディ団まで加わり予定よりも早く帝劇は再建されたり、その途中で後にすみれをサポートする竜胆カオル(cv石川由依)や大葉こまち(cv白石涼子)との出会いも描く。

 

そして、帝劇を商業施設としての利用に成功し、思わぬところからの備蓄が判明したりなど、様々なことが起きて年が明けようとする最中またも降魔12万が帝都を襲う事態になり、すみれはかっての仲間の李紅蘭(cv渕崎ゆり子)が残したシンクロトロンを発見して光武に取り付けて低下した霊力を己の生命エネルギーで補填するための苦行を味わう。

 

そして最後の舞台つまり最終決戦に挑むと言う凄い話になる。

 

戦いの詳細はネタバレなので書かない、しかし「その時、不思議なことが起こった」的なことや、すみれが死ぬんじゃないかとまでに痛めつけられたのは書いておく。

 

様々な人のサポートもあり最終的には勝利し、最終回は奇跡的に回復したすみれが病院から帝劇に凱旋してパーティになり、それを密やかにかっての司令米田一基(cv池田勝)や他の人々が陰から見守り、

 

その夜すみれは夢で愛する仲間たちと再会すると言う夢の続きを見て終わる。

 

作品愛がなければこれだけの作品は書けない!

確かにビジュアル的には他の人が上回るものがあるかも知れないが、ストーリーとしては素晴らしい。

 

公式の人が書いた脚本よりも凄い、オレは「後日譚だろ?」と軽い気持ちで読んでいたらこれはもう、非公式の二次作品ではなく立派なストーリーだと言う評価をするに至った。

 

やはり色々調べたり見せる工夫をしないといけないなと思った。

 

殆ど感想文みたいになってしまったが、それほどの作品であると言い切れる。

 

怠け者のオレもそろそろエンジンかけて創作に力入れるか、コラ画像ウマ娘パワプロばかりやっていたらただのくだらない人間になってしまうからなウマ娘にケチをつけたキモ豚にはなりたくない!

 

奴は色々終わってるし、不細工なくせにロン毛にしようとする変態だからな。