仮面ライダーBLACKsunかAmazon primeより配信されたが、その出来は期待とはかけ離れた酷い内容だった。
主演は西島秀俊が南光太郎=仮面ライダーBLACKsunであり、中村倫也が秋月信彦=仮面ライダーshadow moonである。
そこまではまあふつうだかデザインはちとグロい生物寄りになった。
しかし内容はヒーローものではなく、仮面ライダーも怪人に過ぎないと言う描かれ方をされていて
オリジナルのBLACKよりも酷いものになっていて
この作品に正義と悪の概念はそもそもなかった。
原因は白石監督に非ず、企画をした白倉伸一郎である。
以前から白倉は仮面ライダーに対して善悪性に疑問を抱いており、それによって以前にアマゾンズなる作品もweb配信であったのだが、BLACKsunでも同じ様に善悪の概念がないものになってしまった。
しかもグロ画像が多くR18になってしまった、故に西島秀俊の「子供たちのために頑張りたいと思います」の願いは跳ね除けられた。
いや、無視されたと言っても過言ではない!
後に両名が「ギャラを全部返しても良いから子供達にも見せて欲しい」の想いは無視された。
大体白倉が絡むとロクなことにはならない、まあ監督した白石監督にも変な社会思想を入れたりとかあったが、大体白倉が悪い、嵌めたのだから。
『人間の本質はこんなものだ!結局怪物は怪物であり、そこに善悪などの概念はない』と言うまんま富野由悠季の『ガンダム』作品の様な感じであるのだが、残念ながらBLACKsunも該当した。
ゴルゴム自体もなんか違う感があり、三神官の、ダロム、バラオム、ビシュムもデザインが禍々しくなく、ローブも纏っていない。
三人のただのおっさんだった。ビシュムは女だった筈だがおっさんにされている。
まあ、挿入歌の時にそのおっさん三神官は登場するが、どう見ても敵と言うよりも関係者にしか見えない。
バトルホッパーに跨るBLACKsunを見送る辺りは「関係者?」と間違えたくらいだ。
その挿入歌がオリジナルならまあ、良かったのだが、なんと本家のBLACKの主題歌だった。
あのお世辞にも上手いとは言えない倉田てつをの『仮面ライダーBLACK』である。
当時のオープニング画像になるべく近づけた感は多少あるが、あれから35年、道路交通法でスピード制限が為されてからはあの時の様なスピードは出せない。
「ツーリングかよ!」と言いたくなる様な遅さでまあ、映って行ったのだが、トンネルに入りバトルホッパーの赤い目が光るのは再現されてはいたが、総じて『遅い!』だった。
まあ、南光太郎の描き方もヒーローではなく借金取りか?と言うくらいの描き方だったり、少女を殺そうとしたりとかダーティーに描かれていた。
『現実はこうだ!』を白倉は見せたかったのだろうが、これは子供にはある意味で悪影響を与えるので見せたくはない。
秋月信彦も民衆に演説とか政治家か!と言う感じで己の正当性強調みたいに見える。
いつから信彦は『Zガンダム』のシロッコ(cv島田敏)になったのか?
まあ、そんな世界観もあれだが、クモ怪人をBLACKsunが倒して、その生首をもぎ取り、人間に差し出す様は如何にも悍ましい。
こんなもの余程の好きものしか見ないフリークでYouTubeでも特撮ファンが「出来にがっかりした」と言う感想が殆どだった。
いつから仮面ライダーは『ザ・フライ』(1986年)の様なフリークしか見ないホラーになったのか?
「みんな白倉だろ?」と言いたくなる作品だった胸糞悪すぎる結末でもあった。
まあ詳しくは見てないんだが、詳しく見るまでもないだろう、『変身シーンが見せ場だった』とか言われる作品だったのだから。
BLACKsunだけでなくshadow moonにも変身シーンがあった。
まあ、shadow moonの変身はBLACKsunの変身ポーズの反転バージョンだったのだが。
見どころそれだけとか、挿入歌が流れるところだけとか言われていて本編はオマケか?みたいな評価をされている。
まあ、オリジナルより『メチャメチャ劣る』と言うお粗末な作品ではあった。
『ファイナルファンタジー15』の主人公のノクティスではないが、「悪い、やっぱ辛えわ」と言う出来であった。
ゲームで言うと完全なるクソゲーである、からすまさんが飛びつきそうなクソゲーみたいな酷い出来だったと言える。
まあ、これにより倉田てつをのオリジナルの正当性は守られた。
これを上回る作品を期待したら、どう見ても駄作だったのだから。
まあ、スタッフもあれだが、白倉が絡むと名作がクソになるのはよく分かった。
俳優は良かっただけにねえ…やりようによっては名作になり得たのに白倉が絡むと駄作になってしまうと言うのはアマゾンズと変わらなかった。
「やっぱ辛えわ」にしてしまったのだから。