『仮面ライダーX』(1974年、東映、毎日放送)主演速水亮(神敬介)
第一期仮面ライダーシリーズ三作目になるXは、それまでの設定にミステリアス要素を加えた仮面ライダーだった。
秘密結社ゴッドの誘いを断った神敬太郎(田崎潤)敬介父子はゴッドに始末される。
敬太郎は死の間際に息絶えた敬介を「バカ息子」とかなんとか言いながらもカイゾーグ仮面ライダーXとして蘇らせ、自らはジンステーションに記憶を移し息絶えた。
そのジンステーションも敬介に自立を促すために二話で木っ端微塵になるが。
沖縄海洋博を翌年に控えたのを意識した設定で、Xは深海活動に耐えられる改造人間だった。乗るバイクもクルーザーと言いプロペラが付いたバイクだった。
ライバルアポロガイスト登場や、武器であるライドルを取る辺りは後にRXが継いではいる。
今見たら傑作の部類なんだが視聴率はイマイチ奮わず35話終了だった。(これについてはやや飽きられていた説もある)
仮面ライダーにXがいるのにウルトラマンにもXが出るとは⁉︎武器を使うウルトラマン⁉︎それじゃあ円谷プロが『おはよう!こどもショー』で製作した帯番組の『レッドマン』(1972年)と変わらないんだがあの赤い通り魔。
まあ、実際見て見ないとわからないが、仮面ライダーが15年で16作も制作しているのに刺激を受けたのかもしれない。
進化と進歩を遂げて今やニチアサ三本柱のエース的な番組になっていてイケメン登竜門とか言われている平成仮面ライダーシリーズに円谷も指を咥えていられずに新作を出したか。
しかしネーミングどうにかならなかったか⁉︎
Xじゃ既に仮面ライダーXがいるだけに紛らわしいし名前だけ聞いたらパクリっぽくも聞こえる。
タイトルにアルファベットが入るのはAとT(タロウ)とG(グレート)以降ないからありとは思うがXとは…。
暫く待っていたらデザインが出て来た。
心なしか『電光超人グリッドマン』(1993年)に似てなくもない。
まあ、グリッドマンも円谷プロ作品ではあったが、変身ものではなくパソコン内の敵カーンデジファーをやっつけるヒーローだった。
様々な意見があり、バイクの繋ぎ服の模様みたいだとか、顔がのっぺりし過ぎとか色々言われているが内容が面白ければ良いと思う。
過去にウルトラセブンXって作品もあるにはあったらしいけどメジャーではなかったな。
思い切りとんねるずの意図が入り過ぎたウルトラマンゼアスは一族扱いされていないが、まあ内容が間抜け過ぎるからな。主演はとんねるずのマネージャーで演技なんてしたことがない大根だったし。
Xは久々のオリジナルシリーズとして初めてTBS以外から放送される。
まあ、TBSとは大人の事情で揉めて収まりがつかなくなったからなあ。そこは寛大なテレビ東京での放送になる。
今やってる番組の後番組に入るらしい。まあ、仮面ライダーがあれだけ超人進化しているだけに元祖超人ウルトラマンも黙ってはいられなくなったという訳か。