作品作りは難しい、まあ賛否両論はあれども『仮面ライダーBLACKSUN』がリブート(オリジナルストーリー)されたのも、36年前の『仮面ライダーBLACK』(1987年)がヒットしたからであり、
仮面ライダーの火が消えてないのはテレ朝及びADKのおかげでもある。
TBS(MBS毎日放送)は仮面ライダーに対してあまり執着していなかったし、12年も放置していたのもあり、利権をテレ朝やADKに移譲したのもやはり創作のやる気が違ったのと元は関東ではテレ朝の前身のNETが放送していたので元の鞘と言う説もある。
まあ、この辺の難しい問題は50年近く前なので、ややこしくてわからないが、東京と大阪では周波数が違うために起きた事態だったらしい。
それはさておき、スポンサーも確保しているから余程でない限りは継続するであろう、クウガから続く仮面ライダーシリーズは。
まあ、その道は白倉伸一郎や井上敏樹が道をつけてくれたからである。
平成仮面ライダースタッフがプリキュアに参加するように、まあ、戦隊モノと仮面ライダーとプリキュアは余程でない限りは続いて行く。
まあ、コンステンツは大切にしないといけない。
その辺しくじったのはセガの『新サクラ大戦』及び『サクラ革命』である。
この作品は同時進行で制作されていたらしく、スタッフもほぼ同じである。
サクラ革命にはDW(ディライトワークス)のスタッフもいたのだが、ゲーム部分であり、原作はセガである。
しかし『新サクラ大戦』は豪華声優陣やクリエイターを配した割には19万本の売り上げだったらしい、最近のコンシューマーゲーム市場は冷え込んでいて、それでも売れた部類だが、セガは30万本と言う目標だったらしい。
しかしあの旧作キャラ封印とか訳の分からないストーリーとか、天宮さくら(cv佐倉綾音)と東雲初穂(cv内田真礼)のゲンコツによる殴り合いとか、「そりゃ退くわ」的な演出などもあり後の粗探しはしても仕切れないくらいに破綻していた。
まあ、『新サクラ大戦』がその調子なのにアニメ(深夜枠)もあったらしく、それもゲームやってないと訳がわからない話という一見様お断りみたいなついて行けないストーリーで、低視聴だったらしい。
まあ、見る価値は全くない、ゲームだけでなく、アニメまでしくじっていたとは。
大量に作った『新サクラ大戦』のグッズは投げ売り価格で安く売られている始末である。
舞台劇はあったが、セガは殆ど関わらず、エイベックスが主体となり、劇も声優ではなく舞台俳優(女優)によるものであった。
まあ、そこそこ評価はされてはいる、みんなが熱演したのもある。
でもゲームが売れなきゃねぇ…と言うのはある。
14年ぶりに復活したのに結果は伴わなかった、よせば良いのに『サクラ革命』と言うソシャゲまで発表して、初日から炎上していたり、カンストする人が続出した。
結果はサービスは半年ちょっとで終了した、まあ原因は色々あるが、キャラデザがイマイチ、画面に躍動感がない、舞台は紙芝居的、敵の大帝國華撃団BLACKの方がカッコよく見えるなど、トホホな面もあったし、戦闘は本当に苦行だった。
体験者のオレからしても「なんの罰ゲームだよ」「苦行か?」と言う酷い戦闘パートだった。
まあ、もう少しどうにかすれば良くなった要素はあったがガチャが渋すぎたりとか運営のやり方はあまり褒められないものであった。
もう少しサービスが続いていたらVtuberの人が出演予定だったがその前にサービスが終了し、出番はなかった。
まあ、終盤は急いで纏めた感はある。
まあ、こんな調子で終わってしまって結局は「何がしたかったんだ?」と言う不出来になってしまった。
これだけしくじればもう『新サクラ大戦』の新作は出ない可能性が高い。
舵取りをしていた名越稔洋をクビにした時点で、もう続編は望むべくもなくなった。
残念ながらセガには名越を超えるクリエイターはいない。
まあ、『龍が如く』で名を馳せた名越稔洋はある意味功労者だったが降格、やがては自ら退社し、自分の会社を起業するに至ったのを見ると。
今のセガには人材がいない、まあ、サクラ大戦のそもそもの馴れ初めは1995年当時の社長入交昭一郎(1940-)が、休暇中の広井王子(1954-)の所へ行って、「セガにも美少女ゲームを」と言う、たっての願いでなんとか制作に漕ぎ着けたと言う経緯がある。
元は熱意が動かしたと言う作品である、ちょっと無理強いっぽかったかも知れないが見事に広井王子が監修し、優秀なクリエイターが集まり奇跡の名作が生まれた。
それほどの輝かしいタイトルに傷をつけたような14年ぶりの『新サクラ大戦』や『サクラ革命』は今のスタッフからしたら頑張った方かも知れないが、昔のスタッフと比べたら足元にも及ばない仕事しか出来なかった。
まあ、それはもう当時と今ではクリエイターも先細りして、難しいのかも知れない。
優れたクリエイターは別のところで素質を使っていたりとかする。
テレビ番組ですら、今やYouTubeなどにとって代わられて、優秀なクリエイターが様々なチャンネルをやっている。
アニメが深夜帯(一部を除く)になってしまい、YouTubeではwebアニメが好評を博している。
様々あるが個人的に好きなのは『マニマニピーポー』や『俺はアントン』である。
下手なアニメよりも真理を突いているし、見ていても面白いしよくネタが尽きないなあと思う。
絵師も毎回変わっており、声優も専門がついている。
まあ、これほどの作品をYouTubeで作られたらそりゃアニメやゲームの出来がお粗末になるのは仕方ない。
深夜枠でアニメ見る価値はあまりない、時間の調整が難しい。
最近はタイトルの付け方も意味不明である。あと、ゲーム実況とかはYouTubeでしか出来ない。
よく『テレビ離れ』と言われているが質が低下したら『見たい!』と言う気にならない。
池上彰(1950-)は「テレビこそ真実を伝える」と言う妄言を宣うているがこれは誤りである。
情報操作されて更に放送規制されて真実は歪められて偽りだけが流されているのが今のテレビの惨状である。
TBSの社長が「嘘ついてナンボ」発言をしたようにテレビは嘘八百と都合の良い情報操作されたものが流れている。
そんなものを見たいとは思わないし興味を引かないのもむべからざるべしである。
結局は人材の先細りもあるが、ジャンルの多様性がゲームとかに集まらないのであろうな。(一部を除く)
続編を出したいなら優れたクリエイターを引き抜きしてでもやらないとダメと言う理論になる。
もし、セガに熱意があるのであれば、しかし「もうどうでも良いでしょ」ならばかって、アタリがアラモゴートにゲームを捨てたみたいに『新サクラ大戦』と言うIPがなかったかのように捨てられる未来が待っているような気がしてならない。
結局ゲーム会社は営利企業だからである。まあ、それを言ったら特撮やアニメを作る会社も営利企業が経営し、スポンサーがつくのであるが。
ファンの熱意だけではどうにもならないと言うのが厳しい現実である。