円谷プロが何故新作をなかなか作れないのか⁉︎

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ウルトラマン(初代)


仮面ライダーと共に何かと比べられるウルトラマンシリーズだが、新作は中々製作出来ないし立ち上がらないのは大人の事情がある。

円谷プロダクションは昭和38年に円谷英二がそれまでの東宝の傘下から独立して歩き出した。

それまでは円谷技研プロとして『ゴジラ』などの製作を実質上担当していた。

しかし独立して独自の作品を作るために独立した。

そしてウルトラQ(怪獣アンソロジー)を初めとして製作した。

ウルトラQは特撮作品としてはまずまずの成功を収めたがスタッフはそれに飽き足らず、正義の怪獣を出そうとし、やがて怪獣はまずいから宇宙人を出そうとした。

それがウルトラマンを思いついたそもそものきっかけである。

デザインは試行錯誤の結果仏像をイメージしたデザインに落ち着いた。

後年言われる様にキリコの絵や割れた皿ではなくウルトラマンのデザインのイメージは仏像である。

そうデザインした成田亨氏が言っていたしかし成田亨はデザイン料は円谷から一切貰えなかったと後年著書で書いてあった。

とりあえず、様々なスタッフが集まり巨大ヒーロー第一作のウルトラマンが製作されたのは今を去ること1966年(昭和41年)

今までは等身大ヒーローしかいない特撮界にかなりのインパクトを与え、アニメも『脅威に感じる』ほどの衝撃を受けたとある。

その頃の円谷プロダクションには、メインライターの金城哲夫をはじめとした今見ても考えうるだけの豪華な顔ぶれがスタッフに揃っていた。

それらの人々が製作したウルトラマンはあまりのヒットのために倒す怪獣がいなくなり、最後は宇宙恐竜ゼットンに敗れて死ぬ羽目になった。

結局はゼットンは岩本博士(平田昭彦)が用意したペンシルロケットでアラシ(石井伊吉)が失敗が許されない中で一発で仕留めてゼットンは人間に倒された。

ウルトラマンを助けに来たウルトラ兄弟の長男ゾフィーは、「地球の平和は地球人が守るのだ」更に「私は二つの命を持っている」と言いそれぞれの命をウルトラマンとハヤタ隊員(黒部進)に与えた。

こうしてウルトラマンは終了したが、好評だったので次回作が製作された。

ウルトラマンシリーズでもシリアスさでは右に出るものがない『ウルトラセブン』である。

金城哲夫がメインライターとしてかなりの意思を持って製作されたために正義の反対語は悪ではなくもう一つの正義というハイブロウな話が多く、ノンマルト人はかっての琉球王国が薩摩の島津氏に攻められて王国が廃されたのと似ていなくもない話にされている。

書きながら金城哲夫は沖縄のそういう裏事情を特撮作品に投影したのだろう。

出来としては欠番の話などもあるがやはり上々の出来であり、以降のウルトラマンシリーズがこの二作を越えることが中々出来なかったという原因でもある。

最終回でモロボシ・ダン(森次晃嗣)が、友理アンヌ(ひし美ゆり子)に自分の正体を明かして最期の戦いに挑む様はやはりかっこよかった。

セブン終了後三年の間に円谷英二氏が亡くなったり、金城哲夫が円谷を退社したり、他のスタッフが独立したりとかなり人事異動などがあり、三年間の空白の後に『帰ってきたウルトラマン』が製作された。

当初の設定では本当に初代が帰ってくる話だったが、諸般の事情から新しいウルトラマンにした、顔だけは同じで体の模様が違う別のウルトラマンにされた。

団時朗(当時は団次郎)が主演の郷秀樹役に抜擢され、子供や子犬を守るために絶命したが、それを見ていたウルトラマン(二代目)に感銘を与えて憑依(同化)されて蘇り、MATに入隊し、人間離れした力と現実との間で苦労する話などが書かれた。

あの作品で一番衝撃的なのが卑劣なナックル星人により、居候先の坂田健(岸田森)や坂田アキ子(榊原るみ)がナックル星人に意図的に殺された話と、ナックル星人が放った怪獣ブラックキングに敗れ吊るされたまま連れて行かれ「ウルトラマンは死んだ‼︎」と勝ち誇るナックル星人が許せない話である。

処刑を宇宙でしようとした時に初代ウルトラマンとセブンの『ウルトラの星作戦』で蘇らされてしまうが。

久方ぶりにハヤタとモロボシ・ダンが現れ視聴者もびっくりしたに違いない。

何故科学特捜隊ウルトラ警備隊の制服姿だったのは謎だが。

新たに復活した新ウルトラマンがブラックキングやナックル星人を倒すところはMATの隊員の上野隊員ではないが「ザマア見ろ‼︎」だった。

やがて新ウルトラマン=郷秀樹はM78星雲の都合で、坂田兄弟の次男の次郎(川口秀樹)と別れなければならなくなるが、その時に『ウルトラ五つの誓い』を残して去る。

その『ウルトラ五つの誓い』の内容はこうだ。

一つ、腹ペコのまま学校に行かないこと

一つ、天気のいい日に布団を干すこと

一つ、外に出る時には車に気をつけること

一つ、他人の力を頼りにしないこと

一つ、土の上を裸足で遊ぶこと

これらの誓いを次郎に残して郷秀樹=新ウルトラマンは去って行った。

その次の『ウルトラマンA』は男女合体変身が売りの一つだったが実際には不評で、防衛チームのTACのドロドロした人間関係が嫌だった。

信用されない北斗星司(高峰圭二)と南夕子(星光子)、理解しているのは竜隊長(瑳川哲郎)と美川隊員だけという。

のちに南夕子は実は月星人だったということで去り、ウルトラマンAの変身アイテムのウルトラリングを北斗に託し去るが大人の事情で去って行ったのは意外と知られていない。

その後に一人で『ウルトラタッチ』する北斗が不憫でならなかった。

ヤプール人が作り出した超獣もいまいち定着せずに視聴率もいまいちで終わった感がある。

ウルトラマンタロウ』は、東光太郎を演じた篠田三郎の爽やかな演技と、ZATのアットホームな雰囲気と、ウルトラ兄弟が全面に押し出された作品となった。

この作品は円谷プロ10周年記念作品でもある。

この年は円谷プロ毎日放送に『ジャンボーグA』や、日テレに『ファイヤーマン』など大盤振る舞いをしていた気がする。

ジャンボーグAは一年間続けられたが、ファイヤーマンは裏番組が『サザエさん』だったのも災いして30話終了だった気が。設定もバカ設定だったし。

ウルトラマンタロウの最終回は確か、東光太郎がタロウに変身せずに頭を使いバルキー星人(次回作レオのNGデザイン)を石油コンビナートに誘い出し爆発させるという倒し方だったな。

そして全てが一年前に戻りZATを辞めて居候先の白鳥家も去り世界放浪の旅に出掛ける最終回。

後の『仮面ライダーOOO』(2010年)も、この最終回によく似ていて、映司は世界放浪の旅に出掛け、全ては映司がOOOになる前に戻ったラストは偶然なのか⁉︎

ウルトラマン大一期最後の作品になった『ウルトラマンレオ』は、おゝとりゲン(真夏竜)がセブンの変身能力を失ったモロボシ・ダン(森次晃嗣)に凄まじい扱きに遭うのが今見てもこれは酷いなあという限度を超えた扱きだったのが印象的だ。

やがてPTAに指摘され、この扱きはなくなったようだが。

日本の昔話を特撮でやったり、それもマンネリかと思えばゲンとトオル少年(新井つねひろ)意外のレギュラーを行方不明(ダン)や円盤怪獣シルバーブルーメのために犠牲になったりするなど再びハード路線になったりとテコ入れの嵐で、最後の円盤怪獣を倒した後にゲンはトオル少年を残して世界放浪の旅に出掛けるラストであった。

ゲンのスポーツクラブの後輩役の野村タケシは『秘密戦隊ゴレンジャー』の明日香健=ミドレンジャーの伊藤幸雄だったり、トオルの妹のカオルがのちに声優になる富永み〜なだったりするのは意外と知られてはいない。

五年間の空白の後に『ウルトラマン80』が放映されるが明らかに水谷豊の『熱中時代』の影響を受けた設定にちょっと無理があったか⁉︎矢的猛(長谷川初範)は、正体はウルトラマン80だが、それを隠して中学校の教師をしているが初日の入学式にいきなり遅刻する今から見るとダメダメな教師だったし。

そんな中、UGMの隊長オオヤマ(中山仁)の要請を受けてUGMの隊員にもなる猛は13話以降は教師は辞めたようで見ていて「教師はどうしたんだ⁉︎」と突っ込んでいたし。

後、この作品は城野エミ役で出演していた石田えり黒歴史でもある。劇中で殉職するが最終回でアンドロイド復活したのは満田かずほ氏のアイデアだし。

のちに黒柳徹子の『徹子の部屋』で石田えりが出たときに黒柳徹子ウルトラマン80の話にふった時に露骨に嫌がっていたほどだったし、そこまでイヤかあ⁉︎と思った。

二期はこの一作だけで終わり15年間も新作がテレビでは作られず、海外で『ウルトラマンG』や『ウルトラマンパワード』を製作したりはしていた。

平成に入ってからティガ、ダイナ、ガイアを製作したがいまいち視聴率は伸びなかったし、コスモスも杉浦太陽の問題などでケチがついたし、その後、ネクサス、マックス、メビウスも製作したが視聴率は芳しくなく、やがては円谷一族が円谷プロを手放さなくならないことになる。

東宝と手を切ってから三和銀行資金協力を受けられなくなったり、TBSとの関係が悪化したりと八方塞がりとなり、やがて円谷プロは破産寸前になり、TYOの協力を得なくならなくなり、やがてはバンダイナムコの勧めでフィールズの傘下に入ってしまいスタジオも失った。

今やウルトラマンパチスロで安売りされる時代だし、新作はスタジオがないから製作出来なかったり、TBSとは切れてしまったし、新作が作れないのは資金問題もあるが大人の事情諸々があり製作出来ないというのが実情である。

だから最近テレビ東京ウルトラマン関係の番組はしてはいるが、シリーズを作るまでには至っていない。

やはりそこらあたりが仮面ライダーとの差を分けてしまった感がある。

仮面ライダーが新作出せるのはスポンサーもあるがテレ朝の影響力が大だし毎日-TBSサイドが新作出すのに興味がなかったのもあるしである。

まあ、特撮もアニメも製作費がバカにならないほど予算がかかるのは共通はしてはいるが。

ゴールデンからアニメなどが姿を消したのも予算問題かもしれない。

バカにならない予算を食うアニメよりは製作費がそれに比べると多少は少なくて済むバラエティになるのはいた仕方ないところである。