これなら大河ドラマに主人公に指針を与える役が勤まるのではないか⁉︎意外に彼は時代劇のヅラが似合っているし、TBSの長寿時代劇だった『水戸黄門最終回スペシャル』にも出ていたし。
「おのれ徳川の仕業か⁉︎許さん‼︎」という役割りだったがこれってBLACKやRXの時にも言ってなかったか⁉︎
ゴルゴムやクライシスに対して南光太郎が「許さん‼︎」と言ったのは。最も一部では「ゆ”る”ざん”‼︎」と書いてはあったが。
三号では初めはBLACKに変身し、一回敗れてからRXに進化している。
今の人は殆ど知らないが若き日の倉田てつを=南光太郎がどれだけかっこよかったのかを写真でアップする。
BLACKの時の南光太郎、拳ギリギリから左手を回転させて右に払うとベルトが涌現して光の中で光太郎からバッタ男になり、仮面が装着し、BLACKの変身は完了する。変身時に湯気が出ていたのは何故かは知らないが、今見るとかっこいい変身である。
このように変身し、「仮面ライダーBLACK‼︎」と名乗る。
実はこのBLACKは話としてはやや重く、悲劇なのではあるが、内容の濃さやそのデザインとか戦闘員出ないとかは今の平成の仮面ライダーに影響は与えている。
悪の仮面ライダーと言えるシャドームーンが出て来るのもあるが。実はシャドームーンは兄弟同然に育った秋月信彦(堀内孝人)がゴルゴムに改造されてからなってしまったのであるが。
BLACKでは光太郎はその事実を知り戦うのに苦悩し、出来るなら戦いたくなかったのだが、運命がそうさせてはくれず、戦う羽目になるのだが。声が担当俳優ではなくてらそままさきだったのは何か理由があったのだろう。
そんな悲劇的な対決やゴルゴムの創世王(渡部猛)との決戦でゴルゴムは滅ぼしたが信彦は救えず守る人もいなくなった後、光太郎は喫茶店『キャピトラ』に寄り、自分や信彦、信彦の恋人の克美、その妹の杏子と映った写真を見て、「楽しい思い出、さようなら。」と言ってバイクでいずくともなく去る。
こうしてBLACKは終わったが好評だったので、続編が作られる事になった。
『仮面ライダーBLACKRX』である。
舞台はゴルゴムとの戦いから半年後ということになる。
叔父夫妻の佐原俊吉(赤塚真人)の会社でヘリコプターのパイロットとして第二の人生をスタートさせた光太郎は、横に白鳥令子(高野槙じゅん、又の名を澄川真琴)
を乗せて「平和って良いなって思っちゃってさ」とBLACKの最終回から見たら別人みたいに明るい性格になり、そんな呑気なセリフを言って「俺はこのままヘリコプターのパイロットとして一生を送れたら良いと思ってるんだ」とまで言う。
しかし、いきなり緊急事態が起きる。三本の杭が光を発してヘリコプターの操縦がままならなくなり、仕方なく光太郎と令子は湖に着水しなければいけない事態になる。
そして脱出出来て丘に上がった光太郎はヘリコプターが無事なのを確認してから帰り、佐原夫妻にそのことを言うが全く信じて貰えない。そりゃそうだ。普通の人にそんな事を言ってもまずは信用はしてくれない。
しかし居候の分際でご飯三杯食うか南光太郎⁉︎
同乗していた令子が現れ「撮ったはずの写真が全部真っ白なのよ!」と写したはずの写真がみんな真っ白だったために、光太郎は「あの三本の光る杭だ!」と、すぐに直感する。
塾帰りにコンビニで漫画を読んでいる時にドクロ怪人(スカル魔)がしげるたちのチャリンコを盗んで逃走し、三人が追いかけたが、チャリンコは電撃ビリビリで触るだけで痺れる事態になっていたり、先程のスカル魔が杭のようなものを作っているとしげるから光太郎に電話があり、光太郎は令子と共に現場に行く。
スカル魔はチャリンコ泥棒の後は暴走族を転倒させてバイク泥棒して逃走し、光る杭で現場に直行したパトカーまでもを空高く持ち上げてしまう。
とっさに光太郎はパトカーを受け止めに行く、誰もがもうダメか⁉︎と思ったら光太郎は何の異常もなく出て来てとりあえず怪我人を救急車で運んだ方がいいと令子に言って光太郎はスカル魔を追跡する。
そして光太郎はスカル魔との戦闘になりなんとかしようとはするが、そう簡単に勝てる相手ではなく吹っ飛ばされた後にBLACKに変身しようとするが、スカル魔の発した光線で縛られ「駄目だ!変身出来ない‼︎」事態になり、クライス要塞に吸い込まれる。
クライス要塞に吸い込まれた光太郎は、クライシスの幹部に散々に言われるが、マリバロン(高畑淳子)が「将軍には将軍の考えがあるということでしょう。口を慎むことね!」とバカにするボスガンやガテゾーンに注意をする。
そしてジャーク将軍(加藤精三)が現れ、光太郎にクライシスへの協力を要請する。しかし、悪の手先になり人類を滅ぼす考えなど毛頭ない光太郎は、どんな目に遭ってもジャーク将軍の命を聞かず、「俺たちが欲しいのは人間が自由に生きられる平和だ‼︎」と悪の組織が一番嫌う言葉を叫びジャーク将軍は「南光太郎、貴様の処刑を決定する。」と光太郎のBLACKの変身機能を破壊し、宇宙空間に投げ出すという処刑が決定する。
マリバロンの高笑いの中、変身機能を悉く破壊される光太郎、そしてガテゾーンに追われて異空間に投げ出され、宇宙空間を彷徨い死を待つばかりに。
その時、光太郎の体内に埋め込まれたキングストーンが太陽の光を浴びて破壊されたはずの変身機能が復活しただけでなく進化し、シャドームーンに特攻してぶっ壊れたバトルホッパーも、光太郎の受けた光を浴びて復活、進化した。(アクロバッター)
そして、南光太郎は新たなる仮面ライダー、仮面ライダーBLACKRXとして甦った。
こうして、強大なクライシス帝国との戦いが始まったわけだが、RXは決め技がキックやチョップではなく、RXキックをかました後にベルトのサンライザーから抜き取る光の剣、リボルケインで相手の腹を突き刺して光のエネルギーを送り抜いた後に離れてから怪人が大爆発という、今迄にない決め技で怪人を倒していた。
これも剣とかが決め技になる平成仮面ライダーの先駆けとも言える。初めて車に乗った仮面ライダーでもある。その名前がライドロンなのは今のドライブのトライドロンの先駆けと言える。
更に物語の途中で悲しみの力でロボライダーになり、ボルティックシューターと言う銃を取り出して戦ったりと、更には怒りの力でバイオライダーとなりブレードを武器にしたり、体が変幻自在に変化したりとなんでもありのライダーになったのも平成仮面ライダーにかなりの影響を与えている。
つまり今のドライブがミニカーやタイヤ交換などで様々なフォームチェンジをするのはRXが先駆けだったことになる。
実はBLACKは作者の石ノ森章太郎氏(1938-1998)による話では三年間放映の予定だったらしい。
だからシャドームーンの設定があったりとか、その他諸々の設定があり、長く続けられる予定だったがメインライターの上原正三が多忙を理由に降板したために根幹の構想に狂いが出て一年間余りになった。
まあ、上原正三が一年間きっちりやったのって『帰ってきたウルトラマン』しかないし、元からそんな長い話を作るのはあんまり得意ではないし、仕方のない所だったのだろう。
だからRXという企画が立ち上がったのだが、倉田てつをはよく演じてくれた。
作者の石ノ森章太郎をして「倉田てつをを超えるヒーローは今後現れない」とまで賞賛された訳だから。
こうしてライダー映画の出演依頼も断らないし。倉田てつをと言えば16日木曜日のNHKラジオ第一の昼の番組にゲストに出るらしい。
どんな話をするのかはわからないが、これをきっかけに時代劇や大河ドラマに起用されないものかな⁉︎