作品の好き嫌いは人それぞれだが、twitterのフォロワの内での『ばくおん‼︎』(おりもとみまな著、ヤングチャンピオン烈連載、秋田書店)の評価が不当に低すぎる。
そのフォロワがガソリンスタンドで撮影した『ばくおん‼︎』のポスター、映りがボケていて鮮明ではない。愛着がないんだろうな。
鈴乃木凛(cv東山奈央)じゃないがこうしたくなる。
これはピザ屋のバイトでサンタのコスをしながら宅配バイトしている凛が「サンタなんていない!」と生意気な口を聞いたクソガキに「どうしていないと言い切れるの⁉︎私がそのサンタよ‼︎」と懲らしめる。
実は小3までは凛はサンタの存在を信じていたのだ。しかしサンタの格好をしたおじさんに「本当は君のパパに頼まれてやってたんだ」と言われキレた凛が八つ当たりしたという経緯がある。
ツンデレだけど常識人で一番マトモで発言は歯に衣着せないがそれは愛着からであり、バイクダービーのウイナーでもあり本当は仲間思いの優しい性格である。
作中でも堂々の一番人気である。わかる気がする、容姿もプロポーションも性格も見事にマッチしているから、難点はスズキ愛がハンパないのとバイク部員に未だならないのは天野恩紗(cv内山夕実)と気が合わないからである。モジャと呼んでいるくらいだから。
しかし何故か天然ボケのぽえ〜んとした佐倉羽音(cv上田麗奈)や思考がおかしい三ノ輪聖(cv山口立花子)とは気が合うのだが。まあ、羽音はおバカで憎めない性格で敵を作らないタイプなのもあるが。
見た目が『けいおん!』の平沢唯(cv豊崎愛生)に似ていて性格も似た面があるが、決してパクリキャラではなく、普段は天然ボケでポワポワした喋りで性格も何か憎めないのんびりおっとりしたキャラだが、バイクに跨ると性格が変わったような走りを見せるのと、バイクで冬走ると寒いのでバッテリーを利用した電熱インナーを思いつくなど、中々侮れない所がある。
あと、意外に腹黒なのはあまり知られていないアニメでは夜中にラーメンを食べに行くくらいしかその面は描かれなかったが、原作では腹黒ぶりを妹由女(cv田所あずさ)と共に垣間見せている。
三ノ輪聖は三ノ輪財閥のご令嬢で自転車にも乗れないヘタレであり最初は執事早川のドゥカティのサイドカーの補助席に乗っていたが、免許を取るために先んじてホンダスーパーカブに乗ったり、(補助輪つけてたが)やがては免許を取り、秘密の特訓後はドゥカティのパニガーレに乗り、「もう早川は必要ないのですわ」とあれだけ世話になった早川を非情にも捨てている。
(これもアニメに描かれなかった)
まあ、アニメ最終回で羽音が「ここなんておけけが!おけけが‼︎」と発言するのはカットだと思ったのに入れてきたのは凄いとは思う。
ジーザズ(アニメでは神様、cv小山力也)に往復ビンタ喰らうが原作では更に脳天チョップまであったのはカットされてはいたが。
やはり作品愛があるから熱く語るのは当たり前であり、ボケた写りのポスターを見たらこうなる。
何故か南光太郎(倉田てつを)のセリフ、「貴様だけは絶対にゆ”る”ざん”‼︎」となる。
『ばくおん‼︎』の主題歌『FEEL×ALIVE』を歌った佐咲紗花も『ビリー・ザ・キッド東陽町店』の常連さんでもあるからだが。
食わず嫌いは余程趣向が合わないならばやめなさいと言いたくはなる。
俺はどうも他のメディアが騒いでいる作品には興味がなく、新海誠監督の話題のアニメ映画『君の名は。』にも興味がない。
何だか内容に新鮮さがないし『転校生』(原作山中恒)の設定に似てなくもないし新海誠はポスト宮崎駿とか呼ばれてはいるがそこまで評価するかあである
まあ、作り手に回った経験があるから他人が高評価した作品に対しての厳しさがあるが。
メジャーよりマイナー寄りな俺の趣向には合わない。だからこの映画に対して語ることはまずはない。
ジョン・レノン(1940-1980)が生前語っていたように「どんな音楽を聴いているかって何も聴いていないよ。ピカソだって他の画家がどういう絵を描いているか他人のギャラリーに行ったりはしなかったろ⁉︎」と言うコメントが遺されているがそれである。
新海誠⁉︎深海マコトと紛らわしい名前が、一瞬空見した感がした。
まあ、これが良いと感じた作品には興味があるが他人の評価が異常に高い作品は敬遠する。
一種の反骨精神でもあるかもな。