『新サクラ大戦体験版』をPlayStation Storeからダウンロードしてプレイした感想は「なかなか良くできている」である。
まずはアドベンチャーパートから始まる、一部ストーリーが本編とは違う、まあ、体験版ならではのオリジナルというわけか…。
サクラ大戦と言えば時間制限のLIPSだが、これも一筋縄では行かないものになっている。
時間オーバーだと反応変わるし、選択肢を選びボタンを押すにはコツがいる。
意図的にこれまでの作品とは変えてある、やはり新しいものと言うわけか…。
帝劇はかっての賑わいが嘘のように閑散としており、客の一人から『閑古鳥が鳴いている』や『今の華撃団に大帝国劇場は勿体ないのよ』と言うきつい意見すら客から聞ける。
まあ、助っ人に帝都守って貰うくらいだからなぐうの音も出ない。
クラリスの「いまの帝都華撃団は予算も戦力もなくやりたくても出来ないどうしようもない」
と言う台詞も帝国華撃団の凋落と言うか実力不足を顕している
まあ、実際そうなんだが、実力があれば帝都を他国の華撃団に守って貰う必要性はないわけだしねぇ。
まあ、隊員には体験版では全員に会える、まあ、本編では違うのだろうが。
世界観を掴むためには体験版は買う買わないにしても必要である、いきなり本番をやるのは無謀だ。
まあ、例のYouTubeの50のおっさんは風邪を引いていたこともあったりして、体験版は敢えてやらないと言う主義だが、まあそれは個人の勝手である。
しかし『舐めていたら痛い目に遭うぜ』的な感じはする。
アドベンチャーパートもそうだが、特に戦闘パート今回はアクションゲームのためにコントローラー捌きが必要となる。
だから間違って押したりすると間抜けな事態を招いたりする。オレもやらかしたもの、敵がいないのに必殺技発動とか、あれは敵が群がるところでやるべきだな。
今回は敵を倒すことで耐久値を回復し、紫色の物を壊して霊力を溜めると言う方法であるために自分からは体力回復は出来ない。
そしてヒーリングキャラも皆無でみんな攻撃に回る今回のシステムがそうさせている。
様々なギミックも設けられ、ダッシュを上手く使わないと乗り切れない所もある。
敵キャラは朧(cv岸尾だいすけ)しか出ず、夜叉は登場していなかったが、これは本編のお楽しみでわざと出さなかった。
他国の華撃団、上海華撃団五神龍や倫敦華撃団円卓の騎士や、伯林華撃団シュバルツシュテルンは未登場だった、本編で確かめろと言うことだ。
まあ、やってみて分かったことは『中々一筋縄では行かない』だった。
やはりそれまでのサクラ大戦ファンも、シリーズ知らない人も体験版はプレーして欲しい。
システムを掴むのと、慣れなどを体験しておかないと、いきなり本番でしくじる羽目になる。
まあ、あれだ、準備運動や練習すらせずに本番に飛び込むと痛い目に遭うと言うことだ。
今回は敵だけでなく他国の華撃団との華撃団大会もある、体験しておかないと恥をかく。
支配人の神崎すみれも「負けたら承知しませんわよ」と花組に檄を飛ばすだけに慣れておかないと恥をかく。
プレジデントGがなぜ華撃団大会をやる意図があるかはいまいち不明だが、何か裏があるのだろう。
まあ、それも本編でのお楽しみか?かっての仲間を救い出せるのか?それとも勝つには勝ったが得るものがない『仮面ライダーBLACK』みたいにつらい結末になるのか、それはわからないが、メインライターのイシイジロウ氏が納得出来るシナリオを書いてくれているのだろう。
それを「仕方がないさ」と『電人ザボーガー』に於ける大門豊(山口豪久)のように割り切るのか?それはプレイヤーによるだろう。
しかし、神崎すみれも帝国華撃団花組を守らなくてはならないと言うたった一人のもう一つの戦いを強いられたのはある意味宿命だし、役を貰うときに躊躇ったらしいが、夜叉役の横山智佐と話すうちに、納得が行ったようだから。
「たった一人の戦いに疲れ果てて沈むとき瞳を閉じて顔上げて耳を澄ませてみれば良い
ロンリーロンリーハート
風が囁いてゆくだろう
ロンリーロンリーハート
ひとりぼっちじゃないのさ
誰かが君を愛してる
誰かが君を信じてる
誰かが君を求めてる
どこかでどこかで」
まさにこの曲を旧帝国華撃団花組のたった一人の生き残りになってしまった司令にて支配人である神崎すみれに捧げたい。
まあ、『仮面ライダーBLACK RX』のエンディング曲だが、確かに一人になってしまったが、ひとりぼっちなんかじゃない、みんな信じているし求めてもいるし愛してもいる、だから弱みを見せず行く道を行くしかない。
発売まで9日、楽しみである。体験版をやったことでワクワクして来た。