今年12月12日に発売される『新サクラ大戦』のいいところを紹介する。
確かにそれまでの旧帝国華撃団花組や、3の巴里華撃団花組などと比べると押しが弱い(Ⅴはスベった駄作なので除外)が、駄作と言われたⅤよりは見どころはある。
お話の始まりはこうだ、かっての旧帝国華撃団花組や巴里華撃団花組や紐育華撃団星組は、この作品が始まる前の10年前である太正19年(1930年)に降魔を封じるために消滅した。
それから10年後の太正29年(1940年)が新たなる物語の時代になる。
現実では昭和15年、盧溝橋事件から端を発した日華事変真っ只中の世の中で軍事色が濃い時代であった
しかし、サクラ大戦の世界に昭和と言う概念は存在しない、敢えてそうしたと本人は語っていた。
原作者の広井王子(1954-)が創った時代であり世界観である、だから2・26事件や盧溝橋事件やノモンハン事変などはなかったことにされている。
まあ、2・26事件みたいな事件はサクラ大戦2の太正維新軍が政府高官を襲撃した事件がそれではあるがあれは2のラスボス京極慶吾(cv神谷明)の陽動作戦に過ぎず、真の狙いは八鬼門風魔陣解放で幻の要塞武蔵復活が狙いであった。
それ以降軍事クーデターみたいな事件は起きず、日本も満州を興していない様子だ。実際の日本は満州国を興して初代皇帝に清の最後の皇帝溥儀(1906-1967)を即位させ満蒙開拓使や義勇軍を遣わしたりしていて中華民国と揉めていた。
まあ、そんな嫌な事件がなければの理想世界である訳だが、広井王子の世界観がしっかりしていたおかげで不自然ではなかった。
元友人は勝手に照和なる時代を作っていたがそんなものはない、単なる昭和に憧れるマスタベーションに過ぎない、まあ、単に『あぶない刑事』のパクリ小説での勝手な世界観に過ぎない。
まあ、それはさておき新サクラ大戦は帝都中央駅(どうみてもモデルは東京駅)に降り立った神山誠十郎(cv阿座上洋平)が、いきなり降魔の襲撃を受け、敵わずやられそうになったところを謎の人型蒸気が救うと言う出だしからスタートする。
大帝国劇場に向えと言うので入ろうとしたら、劇場の前に着物に袴姿で靴を履いた少女がいきなり襲いかかってきた、しかも箒を持って。
それこそが今回のメインヒロインの天宮さくら(cv佐倉綾音)であった。
誠十郎とは昔面識があるらしく、誠十郎は「君は天宮さんところの?」
さくら「えっ?誠十郎兄さん?」って近所やったんかい!(李紅蘭風に)
まあ、久しぶりの再会で、帝劇に入るとさくらと同期の東雲初穂(cv内田真礼)が「おや?新しい彼氏かい?」
さくら「からかわないでよ初穂!」と言うやりとりが起きるがさくらと同期の隊員初穂と出会うことが出来る。
とりあえず支配人室に入ると旧帝国華撃団花組の隊員にて帝劇のトップスタアであった神崎すみれ(cv富沢美智恵)が支配人席の椅子に座っている。米田一基が初代支配人、二代目が大神一郎なので、すみれは三代目の帝劇支配人に就任した。
なぜすみれだけ生き残ったのか?降魔大戦が起きる三年前に霊力の衰えを感じて引退したからである。
引退し、実業家に転じていたために大戦から免れることは出来たが、かけがえのない同僚や大神一郎などの素晴らしい仲間を失った。
すみれ「神山誠十郎少尉、あなたに帝国華撃団花組の隊長を命じます。引き受けてくれるわね?」
神山「はい、引き受けさせて貰います」
受けざるを得ないよな、海軍で摩利支天丸を転覆させてしまうミス(死人は出なかったが)をしでかしてしまっただけに、どのツラ下げて横須賀には居られないだろ?
帝劇はかっての栄光がウソのように寂れていた、まあスポンサーもついていないのだろう。
(まばらだが客は入っていたが、かっての賑わいからしたらまるで別のようである)
もう1人いた隊員のクラリス(cv早見沙織)が「今の帝国華撃団は昔とは違い落ちぶれて人手不足で実力不足でかっての栄光は過去になってどうしようもないんです!」とまで言い放っているからなあ。
そのために上海華撃団五神龍が帝都防衛を引き受けたりしているからなあ。
誠十郎が風呂に差し掛かった場合、「ここは?女風呂!」と慌てて出て行くところに上海華撃団の隊長ホワン・ユイ(cv上坂すみれ)に「お前!そこは女風呂!」と言われて後に変態呼ばわりされる原因になったりするからなあ。
この時代は華撃団の存在は人々に認知され、2年に一度華撃団大会が催されて多くの世界の華撃団が勝負している。
上海華撃団だけでなく、イギリスから倫敦華撃団円卓の騎士や、ドイツから伯林華撃団シュバルツシュテルンが来日している。
上海華撃団は商店街の一角の中華料理店で隊長であるヤン・シャオロン(cv梅原裕一郎)が店長であり、調理も担当し、ユイが運んでいる。
倫敦華撃団はアーサー(cv島崎信長)やランスロット(cv沼倉愛美)が帝国ホテルに宿泊している。
伯林華撃団はどこに滞在の宿をとっているかは未だに分からないが。
まあ、来るべき華撃団大会に備えているのが分かるどこかが勝ち抜くお互いに力と技を競う祭典だからな。
戦隊ヒーローものっぽくなったと言うか。
メカも、霊子甲冑から霊子戦闘機となっており、さくらは三式光武だが、他の隊員は霊子戦闘機無限に搭乗する。
二話以降から加わる隊員は望月流忍術の使い手の望月あざみ(cv山村響)
とギリシャ出身のアナスタシア・パルマ(cv福原綾香)である。
あざみは一見無愛想に見えて和菓子屋『みかづき』の饅頭を食べてみたいとか、様々に可愛らしさを見せるし、アナスタシアは洗練された演技力とクールさを兼ね備えた、マリア・タチバナ(cv高乃麗)を思い出させるキャラだし。
ライバルは個性豊かだが、そんな中で帝都を襲う敵は降魔である。
夜叉については前に書いたが闇落ちした真宮寺さくら説や、クローンか、洗脳されているのかと思う。
悪魔を思わせるこのボス的キャラは朧(cv岸尾だいすけ)である。性格は傲慢で高飛車で人を不幸のどん底に落とすのを喜びとする典型的な悪党である。
『魔幻空間展開』
自らも傀儡騎兵『荒吐』(アラハバキ)に搭乗し、帝国華撃団花組を苦しめる。
今回はアクションゲームなだけに様々なコントローラー捌きがカギとなる。
そんな中で帝都市民を少しだけ公開。女子高生風の少女が西城いつき(cv吉岡茉祐 )帝劇のファンでありグッズを集めるのに異様な執念を燃やしている。
ある意味誠十郎のライバル?口癖は「いつきカンゲキ〜!」って西城秀樹(1955-2018)のアナグラムかよ!
しかしこの時代ミニスカニーソって…。
『御菓子処みかづき』の店員で看板娘、ほんわかとしてにこやかなキャラだが、新作開発にも余念がなく、彼女の出す試作品には摩訶不思議な現象を引き起こす作用があるらしい…。
口癖は「じゃぱ〜ん!」ってまんま郷ひろみ(1955-)のアナグラム。
まさか本郷猛(藤岡弘、)の遠い親戚ではあるまいな?
31年後にショッカーにより改造人間にされた本郷猛は仮面ライダーとして戦うことになる。
ちょっと話が逸れたがこの2人のキャラクターデザインは『涼宮ハルヒシリーズ』のイラストを担当したいとうのいじ、アニメ版はいとうのいじの絵を池田晶子さんがクリーンアップしたのだが。
まあ、これだけてんこ盛りでウケない筈がない、先日物申す系YouTuberのように配役にケチをつけた49歳のおっさんがYouTubeで動画を上げていたが、前日はエリス(cv水樹奈々)の『鉄の星』を褒め称えていたのに、翌日態度を180度変えて物申す系みたいに配役とかにケチつけたのが解せない。
そいつは後で気を悪くした方もいらっしゃったかもと後に謝っている動画を出したが既に遅い!オレはこいつを絶対に『ゆ"る"ざん"!』(南光太郎風に)
(おまけに神崎すみれをすみれちゃんと言う、『おーいはに丸』の春野すみれ(相原愛)を思い出すからそれはないだろ!)
新と銘打ったからには変わらなければいけないだろ旧作とは明らかに違うのだから。
だからオレは割り切って楽しむことにする。明らかに駄作と言われたⅤよりは期待値が高い、楽しみだ!